市川・木場・
食欲は、食べれば満腹になり食べなければ空腹になっていくと当たり前の様に考えられていますが実はそうとも限りません…
食欲は感覚刺激などを受けてホルモンなどの生体機能をコントロールするシステムにより無意識に起こります。
実際に何か食べたい…という事と実際に十分な量を食べたという事とは別の問題になります。
お腹が空いたと感じてなくても食べてしまう…という経験はありませんか?
お腹が食事で満たされているからといって満腹でもう食べたくない、と感じるとは限りません。
食欲とはなぜ起こるのか?
食事制限で痩せようと考えても、不意に食べ過ぎてしまったりして「意志が弱い…」と感じて落ち込んでしまう人は沢山います。
はっきり言って、食欲に負けてしまうのは意志の強さの問題ではありません。
もし、精神論で食べたいものを我慢したり制限しろというダイエット指導者がいたら生体機能について理解していないと言っていいでしょう。
食欲は生き物が生きてゆくための欲求でもっとも強力な部類にあげられます。
「食べなければ死ぬ」という事は生命として当たり前の事であり食欲が強力にできていて当然です。
意志の問題で食欲を何とかしようと考えるなら「悟りを開く」ぐらいの覚悟と精神的な強さが必要でしょう。
また、何かを我慢するダイエット方法は一時的に痩せる事ができたとしても長期的に続かない事は統計的にも科学的にも分かっています。
さらには体の状態を悪化させる結果になる可能性が高くなります。
※リバンウンドが体の状況を悪くする理由は過去のBlogを「短期間で痩せたい!!」を参照ください。
http://katachi-trainer.com/blog/221
食欲はどんな時に起こる?
もし、お腹が一杯だとしても美味しそうなものを見たり、匂いを嗅いだりする事でも食欲は起こります。
体の中で視覚・嗅覚情報から食べるための準備が体内で起こり、「食べたい!!」と感じさせます。
そのためにお腹が空いたと感じていなくても好きな物を見てしまうと食べたくなります。
このような場合は、視覚などの外から受ける感覚刺激の影響を大きく受けて食べたいという欲求が起こります。
食欲は感覚で調整する
このように食欲は強力で意志の力だけで何とかするの難しいものです。
しかし、感覚刺激に応じて制御されている点があるという事は、反対に刺激が入り難くなれば余計な食欲は抑える事ができます。
実施にはお腹が満たされていても、「食べたくなる…」という欲求が起こるのなら
空腹であったとしても「それほど、食べたくない…」という方向へ誘導していくことも可能です。
これを上手に使えば食欲をただ我慢するよりも効率よくコントロールする事ができます。
例えば、好きな食べ物を見ない様にするだけでも視覚的な刺激を避けられます。
また、同じ量の食べ物でも大きな皿に盛られると量が少ないと感じ、小さな皿に盛られていると量が多いと感じます。
これは、実際の量に変化は無いので視覚的な影響を受けているにすぎません。
しかし、小さな皿に盛り付けられている方が満足感が大きくなります。
視覚的な錯覚を用いる事でいつもより多くの満足感を得る事ができます。
さらに、選択肢があると好きなものを選んでしまう傾向が出ます。
例えば体に作りには良いのだが美味しく無い食べものと美味しいけど高カロリーのものが同時に出てくると、当たり前ですが美味しいものも方を優先して食べてしまいます。
体作りのために食べるべきものがあるならば、食べなくても良いものや食べるべきでは無いものは見たり買ったりそばに置いたりしなければ、我慢しているという余計なストレスも感じなくてすみます。
食欲は仕組み作りで食欲を調整する
○できるだけ食べ物をみない
○食べるべきものだけを用意して、それのみを食べる
○食べるための準備が時間がかかる様に奥に入れておく
○必要な食べもの以外買わない
○よく噛んで食べる
ちょっとした事ですがこの様な環境設定して心がけて生活するだけでも食欲をコントロールする事が可能です。
もちろん他にも色々な要因が絡みますが、仕組みを作り日常生活環境を整える事こそが体作りを成功させる秘訣と言えるでしょう。
もし、体作りに悩んでいてアドバイスが必要な場合はご相談ください。