市川・本八幡・葛飾を中心に活動する
パーソナルトレーナー米倉竜太です。
お客様の体組成計の数値測定を行っていると体脂肪率が前回と大きく違っている時があります。
トレーニングセッション間の一週間ぐらいで体脂肪率が大きく変動することは生理学的にありえないので脂肪率の測定数値は正確ではありません。
そのため
昨日と今日などで違いが大きくあるとしても一喜一憂する必要はありません。
では、何が数値が大きく変動させているかというとその変動は
体組成計の測定方法による誤差です。
体脂肪率はどのように計測されるのか?
では体組成計は、どのように体脂肪率を計測しているのでしょうか?
まず第一に体脂肪率を正確に測る方法は存在しません…
測定の制度は向上していますが水中体重法・BodPod(空気置換法)・DXA(二重エネルギーX線吸収法)・皮下脂肪厚法(キャリパー法)など様々な方法があり、生体インピーダンス法(家庭用体重計やスポーツジムなどで測定する方法)が一般的で馴染みがある測定方法です。
生体インピーダンス法では、体脂肪が他の組織に比べて電気抵抗が異なる(電気が通りにくい)性質を利用し、生体に微弱な電流を流して電気抵抗の強弱から体脂肪率を予測します。
電気抵抗が大きいと体脂肪が多いという判定されますが、あくまで統計値からの予測です。
また、その日によっても体内水分量が水分補給量・食事量・排尿・発汗などにも大きく左右されるため脂肪量に変化が無くても電気抵抗は変化し、日々測定値は変わります。
そして、インピーダンス法で計測する参考値とされている体脂肪率の統計は水中体重法で算出していますが、その測定値も完全に正確な数値とはいえません。
「Canadian Journal of Applied Sport Science」の発表によると優秀なサッカー選手の体重を水中体重法で測り、数式により計算すると体脂肪率がマイナスになったというものがあります。
筋肉や骨などの組織の密度は人により異なり、研究測定の対象のサッカー選手の組織密度が想定されていた組織値よりも高く重かったためにマイナス値として判定されていたと考えられます。
この様に現状手軽に正確な体脂肪率を判定する方法は残念ながらありません…
測定値はどう考えればよいのか?
では、測った体脂肪率はどう考えればよいのでしょうか?
測定値はあくまでも参考値であり、それ以上でも以下でもありませんが数値の経過を見ていく事で分かることがあります。
どのようにしていくのが良いかというと毎日同じタイミングで体重・体脂肪率を測定して平均値を1週間ごとで見ていきます。
その平均値を長期的に比べて見て上がっていのか?下がっているか?
を3ヶ月ぐらいの期間で比べて見ていくことで現在の食事量や内容・トレーニングに効果が出ているか知ることができます。
日々の数値の振り回されるよりも長い目で冷静に状況を判断していく必要があります。
全く測定もしないし取り組んでいるダイエットやトレーニングの効果が出ているのか判らない場合は、まず一ヶ月間の進捗状況を確認するつもりで平均値を計測してみてください。
そこで変化が無い、目標に対して効果がマイナスである場合は食事やトレーニング・日常生活を見直す必要があるかも知れません。