「意志が弱い…」と感じるのはあなたの所為ではありません

Posted 7 years ago

市川・本八幡・葛飾を中心に活動する

パーソナルトレーナー米倉竜太です。

行動は、精神的なものだけでは無く

身体の生理的な面からも影響を大きな受けます。

 

減量に失敗した理由は、

 

「自分は意志が弱いから…」

 

と考えている方が多いですが、

実は単なる意志だけの問題ではない事が

科学的に分かってきています。


 

悩み

 

 

自分自身の行動を意志によりコントロールするには、

心と体の両方から考える必要があります。

 

体の生理学面から考えると

例えば、美味しそうなものを見た時には

身体の中では様々な事が起こります

 

大好きな甘いもの見たら脳ではドーパミンという

神経伝達物質が分泌され、

行動を起こす意欲が高まり

身体が勝手に食べ物を得ようと反応します。

 

そして、甘いものを食べる事を想像すれば

血糖値が急激に上がるのを回避するために

血糖値を下げる働きが起こります。

当然、血糖値が下がればふらふらしたり

お腹が空いたと感じより強く甘いものを欲します。

 

この様な事が身体の中で起こっているのに対して

単純に意志の弱さという精神論のみで

欲求に直接立ち向かうのには限界があります。

 

 

もちろん自分をコントロールする意思の力も必要ですが

意志の力は使えば使うほど減っていき使い過ぎれば

使えなくなってしまいます。

 

自分のスタイルに合わない

厳しい食事制限などの生活の大きな変化は、

あなたの意志の力をいずれ使い果たしてしまうでしょう。

意志力が無くなってしまうとダイエットで言えば

リバウンドのドカ食いなどにつながります。

 

この様な場合でも

 

「私は精神的に弱いから何も続けられない…」

 

と諦めて悲観するべきではありません。

取り組んだチャレンジに失敗したとしても

 

性格や意志の問題では無く

心と身体がチャレンジする物事に

適して無い状態であった場合がほとんどです。

 

 

フロリダ州立大学の心理学者ロイ・バウマイスターは、

意志の力はずっと同じ力を持ち続けているのでは無く

使えば減る消耗するのエネルギー様なものだと考えました。

筋肉と同じ様に意志力を使い続ける事で時間の経過と共に

疲弊し徐々に弱まっていってしまいます。

 

 

ダイエットの場合は、最初は余裕を持って我慢できいていた

制限食も日が経つにつれてストレスが溜まり、

最後には辛いと感じ意志の力は底を尽きて

反動で大量に食べてしまいます。

 

 

それでは、

できなかったのは意志力が少ないのが問題では…

と考えてしまいますが

 

意志の力も鍛えて持続性を高める事ができ、

疲労し少なくなった場合にも適切方法を取れば

回復させる事もできます。

 

そのため、身体を鍛えると同じ様に心(意志の力)を鍛えたり

上手に意志力を使用したり回復させる為の方法が必要になります。

 

ただただ厳しい条件で自分を必要以上に追い込むのは

ストレスを増やし意志力を弱める原因になります。

 

 

身体を変えるのも

精神状態を良好に保つのも

適切な方法で鍛えていかなければならず、

精神的な面からも生理学的な面からも

バランスの取れたアプローチを行う必要があります。

 

トレーニングを行う時には、

人間の脳科学や生理学・行動心理学などを用いて

効率よく目標に導くことが出来る方法を選択し

アドバイスを行います。

 

身体を変えたいと

本気で考えている方は是非ご相談ください。