市川・本八幡・葛飾を中心に活動する
パーソナルトレーナー米倉竜太です。
今回は、仕事も忙しく運動する時間もなく数年で10kgほど体重が
増えてしまい危機感を持ちパーソナルトレーニングで身体を変えたいと
8月から始められた方からの質問です。
「夜に食べると良くないって聞いんたんですけれども
夜ぐらいしかゆっくり食事する時間がなくて
沢山食べてしまうのですが太る原因になりますよね…」
という内容でした。
この場合は、食べる時間の問題ではなく
食べる量が多い事が問題になります。
どのタイミングで食事しようとも摂取カロリーが
消費カロリーよりも少なければ痩せていきます。
多少なりとも吸収率が変化したとしても摂取したカロリー以上のエネルギーを
蓄える事は物理的にも絶対に不可能なのでタイミングの問題ではないと言えます。
夜の食事が太りやすいというのは、夜行性ネズミの実験が有名で
体内時計というシステムを調節する「BMAL1」というホルモンが
脂肪を積極的に貯蓄させる働きがあり、その量が夜にピークを迎えるため
夜の食事が太りやすくなると考えられています。
この実験の落とし穴としては、ネズミはげっ歯類で人間から遺伝子的に遠く
結果が当てはまらない、またBMAL1の影響を食事の摂取量の影響力に比べると
微々たるもので主な原因にはならないと考えられます。
Oregon Health and Science Universityが行なったより人間に近いサルを観察した研究は、
一年間に渡り12匹のサルを調査して何時に食べるかは問題ではないという研究結果になっています。
また、アメリカ国立糖尿病・消化器・腎研究所の見解でも
「寝る前に食べると太るというのは迷信である」
という考えを持っています。
ただし、寝る直前に大量に食事を摂るのは自律神経や内臓の不調を招く
原因になる可能性があり、結果として摂取カロリーが増えてしまい
太ってしまうと考えられていますが、この場合もやはり食べる総量が問題となります。
結果を求めるあまり本質を見失ってしまう事がありますが
冷静に考えれば難しい考え方ではないはずです。
自分一人で迷う事があればプロにご相談ください。